【愛媛】双海の“海へ続く線路”─まるで千と千尋の神隠しの世界へ

下灘駅

愛媛・双海の“海へ続く線路”──まるで千と千尋の神隠しの世界へ

愛媛県伊予市双海町には、まるでジブリ映画『千と千尋の神隠し』の幻想的な世界へと誘うような、“海に続く線路”がひっそりと存在しています。それは鉄道の現役施設ではなく、かつて漁業や海運の作業に使われた「トロッコの軌道」が残されたもの。潮の香りに包まれ、瀬戸内のやさしい波音に耳を澄ませば、どこか別世界へ踏み出すような錯覚を抱かせてくれる特別な場所です。

1.線路の背景と歴史

  • 場所:愛媛県伊予市双海町、道の駅「ふたみ」や「しもなだ運動公園」の付近に位置
  • 由来:かつて港での荷下ろし・漁具搬送などに使われた小型トロッコ用の線路

2.千と千尋”との共鳴

この海へ伸びる線路が特に印象深いのは、映画『千と千尋の神隠し』に登場する「海の上を走る電車」と類似した風景を醸し出していることです。

  • 海と空が一体になった晴天の日には、線路が雲に溶け込み“天の道”のように見える
  • 潮が満ちると、線路がまるで海に沈んだかのような錯覚を起こす
  • 映画のノスタルジックな雰囲気と、誰もいない静かな線路が絶妙に重なり合う

3.写真スポットとしての魅力

  • 夕暮れ時:オレンジ色の光が波に反射し、線路が黄金の道に
  • 満潮時:線路が水没して見え、“水の上の鉄道”に変貌
  • 晴れの日:瀬戸内海の穏やかさと線路の直線が幻想的に融合

SNSでは「#千と千尋の舞台みたい」などのハッシュタグで注目され、撮影スポットとして人気を博しています。

4.訪れる人々の思い

この“海に続く線路”は、ただの鉄の軌道ではありません。訪れる人はそれぞれ、自分の記憶や夢を重ね合わせます。

  • かつて見た映画の情景を思い出す人
  • 忘れた感情を呼び起こす人
  • 写真を通して静かな詩情を綴る人

この場所に立つと、時間が止まったように感じられる――そんな感覚が、多くの人の心に残るのです。

5.双海の“海に続く線路”へ行くには?

この幻想的な線路は、下灘駅から徒歩約15分、または車で約3分の場所にあります。正式には「引き揚げ船台」と呼ばれる造船所の施設だそうで、海に向かって沈む線路が残されています。

行き方のポイント

【電車の場合】JR予讃線「下灘駅」で下車 → 駅から南へ徒歩15分ほど

【車の場合】国道378号線を南予方面へ進む。右手に「下灘運動公園」が見えたら、その横の「青石海岸」へ 。公園の駐車場に車を停めて、フェンス沿いを海岸へ進むと線路が現れます。

「下灘運動公園」
「青石海岸」

※国道沿いは交通量が多く、ガードレールがない場所もあるため、徒歩の場合は公園経由のルートが安全です。

周辺のおすすめ観光スポットスポット

下灘駅
ふたみシーサイド公園
スポット名特 徴所要時間  (下灘駅から)
下灘駅海が目の前に広がる絶景駅。映画やCMのロケ地としても有名 徒歩0分
ふたみシーサイド公園「日本の夕陽百選」に選ばれた夕日スポット。道の駅も併設車で約10分
日本水仙花 開道冬に水仙が咲き誇る丘。海と花のコントラストが美しい徒歩約20分
犬寄峠の  黄色い丘春には菜の花やミモザが咲き誇る映えスポット車で約20分
夕焼けぴち ぴち市ハモカツバーガーなど地元グルメが楽しめる市場徒歩約20分
下灘珈琲
ラ・マーレ

グルメも充実!

  • 潮路:新鮮な海鮮丼が人気の食堂
  • 下灘珈琲:駅前のトレーラー型カフェで、海を眺めながらコーヒータイム
  • ラ・マーレ:ふたみシーサイド公園内のカフェ。クレープやソフトクリームが絶品

まとめ

もしこの“映画のワンシーン”のような光景を実際に訪れてみたいなら、双海の静けさと優しさに包まれるひとときをおすすめします。どこまでも続きそうなその線路の先に、あなた自身の物語が待っているかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました