松山の静かな住宅街に、知る人ぞ知る和菓子の名店があります。その名も「西岡菓子舗」。
創業から半世紀以上、地元に根ざした丁寧な菓子作りを続けるこのお店には、全国からファンが訪れる“幻の和菓子”があるのをご存じでしょうか?
その名も「つるの子」。
1.ふわふわ、とろり。和のマシュマロ「つるの子」とは?

「つるの子」は、ふんわりとしたメレンゲの中に、濃厚な黄身餡がとろりと包まれた和菓子。見た目はまるでマシュマロのようですが、ひと口食べればその繊細な口どけと、やさしい甘さに驚かされます。

白とピンクの2色展開で、どちらも上品な味わい。お祝い事や贈り物にもぴったりで、手土産に持っていけば「センスがいいね」と喜ばれること間違いなしです。
2.一度は消えた味を、記憶だけで復活

実はこの「つるの子」、もともとは別の製菓店が作っていたもの。しかしその店が廃業し、長らく“幻の和菓子”となっていました。
それを復活させたのが、西岡菓子舗の初代・西岡茂さん。修業時代に食べた「つるの子」の味を忘れられず、記憶を頼りに試行錯誤を重ね、ついに再現に成功したのです。
3.素材と製法へのこだわり

- 無添加・無保存料:素材は卵と白ざら糖のみ。余計なものは一切使わず、自然な甘さを引き出しています。
- 完全手作り:あんこも含めてすべて自家製。職人の手で一つひとつ丁寧に仕上げられています。
- 日持ちは2日間:だからこそ、できたての美味しさが味わえるのです。
この日は、「わらび餅」と「しょうゆ餅」も一緒に購入しました。
わらび粉を100%使ったわらび餅と、中には豆からつくる自家製こし餡入り。香りも、お餅の柔らかさもひと味違います。

ツヤツヤした表面が美しいこちらのしょうゆ餅は、水分量を少なめで、他では味わえないお餅の食感が楽しめます。

店頭にはつるのこ以外にも一つ一つこだわった上生菓子が並んでありました。
4.「西岡菓子舗」の店舗情報や購入方法

店舗外には車が2〜3台ほどとめれる駐車場もありました。

「つるの子」は基本的には店頭販売のみ。人気商品のため、午前中で売り切れることも多く、事前予約がおすすめです。

店内は、趣きのある落ち着いた雰囲気でした

| 店舗名 | 西岡菓子舗 |
|---|---|
| 住所 | 愛媛県松山市道後一万9-56 |
| 営業時間 | 9:30〜16:00 |
| 定休日 | 日曜・月曜 |
| 電話番号 | 089-925-5642 |
| アクセス | 伊予鉄道「南町駅」から徒歩約4分 |
| 駐車場 | 店前に3〜4台分あり |
| 公式サイト | ・西岡菓子舗Instagram ・オンラインショップ (一部商品は通販可) |
5.まとめ!旅の思い出に、心ほどける甘さを

愛媛・松山を訪れたら、ぜひ立ち寄ってほしい西岡菓子舗。「つるの子」は、ただの和菓子ではありません。職人の想いと技が詰まった、一期一会の味わいです。
お土産に、自分へのご褒美に。ふわとろの「つるの子」で、松山のやさしさを感じてみてください。
